カムイの気持ち

扉絵完成と獣化現象について

大体いつも、漫画の下絵描いてるうちに扉絵のイメージが沸いてくるものだけど、
今回は中々浮かばなくて苦しんだ。
狼が出てくるのでストレートに狼男を描こうと思ったが、
それだとマイケル・ジャクソンのあのMTVみたいなの描きそうだからそれはやめといた。

タイトルは「人狼」と決めていたので、とりあえず筋肉隆々の男性を描きたいと思った。
ストックしてあるスクラップを眺めていたら、
ある元アイドルの半裸の背中を見て(『アンアン』に載ってたやつ♪)あるイメージが浮かんできた。

そして描いたのがコレ

人狼2

ん?ねずみ男?…と思われそうであるが、ネズミ男の夏バージョンではない。
これは罪人なのである。
罪人と言っても、宗教裁判の罪人。三角帽子を被せられ辱められ、拷問を受けるのだそうだ。
魔女裁判が隆盛だったヨーロッパの中世ではきっと無実の罪で投獄、処刑された人は多かったのではないだろうか。

私の今回の漫画もそういう話が出てくるのでこれで行くことに。
元アイドルの写真を見ながら描いたので、そんなに筋肉隆々にはならなかった
…が、あんまりムキムキし過ぎると「サイレントヒル」の三角様みたいになってしまうし…


三角様のフィギュア。後ろ姿の絵は見つからなかった…

あの三角様は死刑執行人らしいが、
きっと私同様、ゴヤの絵に出てくる罪人から着想されたと思うんだけどなぁ…違うかなぁ…

罪人

この下絵にどんな画像処理をしようか迷ったのだが、
細い線画でアニメ塗りするのは面白くない…
今回はどうしてもデッサンの鉛筆の線を生かしたい。
しかし、未だにCLIP STUDIO PAINTの使い方がよくわからん
ハイライトとシャドウの入れ方に非常に苦労して何とか塗りあげたが…

人狼1

なんとか様になった
まだまだ塗りは勉強しないといけない。

そして今回、なぜこんな扉絵にしたかということだが、
ラヴクラフトはちょいちょい現実の話や物を小説に差し込んでくる。
現実と虚構が曖昧になる、こういう物語が結構私は好きだ。
横溝正史も帝銀事件や津山事件を上手く小説に引用していたが、そっちの方も調べてみたくなる。

今回の話は狼男らしきものが出てくるのだが、それがどうもモデルが実在したらしいのだ。

それによると、そのモデルは狼男と言うよりは、
獣化現象」医学的には「リカントロピー」という精神の病のひとつであるらしい。

この病にかかった患者は、
精神的な不安に苛まれて幻覚を見るようになり、他人に対して凶暴にふるまうという特徴があると言われている。
中世にこの病気を発したら、狼男と思われて捕えられ処刑されたという事実もあっただろうと推測する。
リカントロピー患者の多くは妄想型の分裂病患者だったと言われている。
そしてごくまれに、倒錯的な性癖として発症する場合もあると言う…

男は狼なのよ、気をつけなさい♪…と口ずさんでしまいそうだが、
女性が発症する場合もあるだろうから狼女も伝説になってもよさそうである。
やはりこういうのは男性的なイメージなのだろう

中には食人趣味的なものも狼男の範疇に加えられるらしく、
17世紀フランスで逮捕されたジャン・グレニエという13歳の少年は、50人以上の子供を襲ってはその肉を食べた。
取り調べに対し少年は、ある日森の中で妖精に出会い、そこで狼の毛皮を渡されてそれ以来狼になった、と答えている。
裁判で少年は死刑を宣告されたが、犠牲者の親族の証言では少年が夜中に外を駆け回っている姿や、動物のように生肉を食べている姿が目撃されたという。

コーデのジャック・ルレ(フランス語読みではジャック・ルーレット?)はラヴクラフトが小説に取り入れた実在したらしい狼男伝説のモデルだが、彼は森の中で少年の肉を食らった後に捕えられ裁判にかけられ死刑を宣告される。しかし寛大なパリ議会の決定で彼は精神病院送りとなる。

狼男とは精神の病気をファンタジーに包んだものだったのか…

―また違う説で、
狼男=獣化現象は、狂犬病がもとになったのではないか、というものがある。
大昔、狂犬病が大発生した時期と吸血鬼伝説が生まれた時期が重なることと、狂犬病ウイルスが感染すると噛まれてから2週間位で大脳の辺縁系に作用して攻撃的になるということから、狼男や吸血鬼のイメージが生まれたのでは…という説である。

更に興味深いのは、
狂犬病ウイルスは視床下部に強い影響を及ぼし不眠症を起こし、患者は夜中に行動するようになる。
ニンニクや光といった強い刺激に過敏に反応するようになったり、噛みつきによって感染すること、宿主にコウモリがいたりすることなどで益々そのイメージが強く湧き立つ。

日本でも狐憑きや狸憑きやわりと昭和30年代まで実在するがのごとく扱われてきた部分がある。
私が小学生の時はよく新聞のチラシに「憑きもの落とします」みたいなのが入っていた。
さすがに最近はもうそういう霊感商法みたいなのは誰も相手にしなくなり表に出ることはなくなったが、事件として、
「これって大昔だったらそう扱われたんだろうな」と思えるようなことが時々起る。

最近も芸能人で「狼に憑かれた?」みたいなことになってしまった人がいる。
いや、そういう野生的なものは誰でも心の中に一匹飼っているのかもしれない。
それを飼いならすのが理性というものなのだろう。

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高級霊

私が小学生の頃に通っていた日曜学校では、
若くして障害などで亡くなってしまう子供には高級霊が宿っている、と教えられたので、
本当にそう思っていた。

生まれながらでも、
後天的でも、
誰かに支えながらでも、一生懸命に生きる。
本人が大変なのは勿論、その周りの人も学ばせてもらうからだ…と。

高級霊がどうだとかは今はそんなに本気で考えてはいないが、
学ぶことは確かに多い。
転生の最後の授業だったとして、その途中を奪った人間の罪たるや…

やはり教育が大事なのかな

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脳が人格を作ると言うならば

脳に手を加えることで精神異常者を正常に戻すことはできるのだろうか。

昔のロボトミー手術は、かなり乱暴な手術で副作用があり、
生還しなかった人も多かったりで禁忌の手術となってしまった。
人格を変えること自体が人権侵害にもなってしまう。

しかし、病院に入れられても治ったかどうかわからないのに外に出されてまた犯罪を犯してしまう患者もいる。
いや、もうこの患者自体が病気なのか偽りなのかさえわからない。
この精神障害の療法は本当に難しいと思う。

モーガン・フリーマンの番組でよく脳のことを扱っているが、
あれを観ると、今の医学ならもっと上手く何とかできそうな気もするのだが…
上手くやれても、人格が変わるのは人権侵害でいけない手術なんだろうか。

映画だと、
『時計じかけのオレンジ』では、主人公が手術を施されていい青年になって戻ってくるが、
彼の被害者によって仕返しをされていた。
自業自得だが、ちょっと可哀想になってしまった。
『シャッターアイランド』では、主人公は何が現実かわからないようになって益々狂人になっていき、最後に手術を示唆する長いメスを握った医師たちにどこかに連れられて行った。
あれも可哀想になってしまった。

でも、何の因果もないのに被害を受ける人たちが一番気の毒なので、
措置入院に関しては司法も加わるなど、もう少し丁寧なケアが必要なのは間違いない。

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東京都民ではないですが

一言言いたい。

都知事候補の取材、偏り過ぎ
なんでいつも小池、鳥越、増田ばかりなの?
他にも立候補者いるのに、全員平等にしないと…。

なんかいつも、最後にひとまとめに紹介されるだけだから名前も覚えられないし、政策読んでる暇もない
…って、関係ないよその住民が言っても説得力ないか。

ひょっとしたら関東ローカルでは取材して放送してるのかな?
この辺はメディアのさじ加減?

でも、オリンピックの旗受け取る人だから変な人にはなってほしくないわ~。

それにここのところ、
関東で地震が多いのが気になる。
大きいのが来なきゃいいけど。
来るのは想定内なのだから、対策をちゃんとできる人がトップリーダーになるべきだな。
「がん検診100%」と言われても…なんか違うような気がする。
あと、自衛隊のことを「人を殺す○○…」とか言ってるのも違う気がする。これは候補者でなく、党の人だったが。
こんなこと言ってたら、また災害の時に救助お願いするのに時間かかったりして。

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『時かけ』と『タイムトラベラー』

『時をかける少女』と言ったら、大林監督の尾道三部作のうちの原田知世主演のやつと、アニメのやつ、と前記事に書いたが、
もうひとつあった。

NHKの連続ドラマ、『タイムトラベラー』だ。
この頃、ちょっとプチSFブームだったのかな?
私は小学生であんまりよくわからなかったが、筒井康隆の他に眉村卓とか人気だったような気がする。あ、大御所小松左京もいた星新一も…

―で、私もこのドラマを観ていたと思うのだが…
ネットで検索してみたら主演の女の子の名前に覚えがなくて…
確か、浅野真弓だったはず…と思ったら、
改名して浅野真弓になったそうだ。当時はよくドラマに出ていた売れっ子さんだった。

しかし、思い出しても『時をかける少女』のようなエピソードはなかったような気がする。
きっと私が観ていたのは『続・タイムトラベラー』の方だと思う。
覚えているエピソードが、
タイムトラベルをする機械みたいなのを誰かに盗まれてしまって、
主人公が取り返しに行ったら、そこにいたはずのお婆さんやお爺さんが昔に戻り過ぎて胎児の記憶みたいな感じになってるの…私の記憶違いかな…?
とにかく不思議な感じでセピア色の映像と赤ちゃんの泣き声のイメージがずっと忘れられない。
ロッキングチェアと毛糸玉を見る度に思い出す。

全体的に暗い雰囲気でSFの感じがよく出ていた。
あの作品と『時をかける少女』が同じ原作とは思えなくてすっかり忘れていたわ

動画サイトで見た『タイムトラベラー』の深町くんは、今で言うと綾野剛みたいなルックス。
当時は人気者だったのかな?
私は同じくNHKのドラマの『転校生』に出ていた男の子としばらくごっちゃになっていた。
今ちょっと調べてみたら、『なぞの転校生』だった
こちらは眉村卓原作らしい。
‘なぞの’がなかったら、大林監督の尾道三部作になってしまうもんね
こっちの男の子はバロムワンの賢い方の男の子だったんだよな~懐かしいな~

こうやって思い返してみると、NHKは色々頑張ってドラマ作ってたんだなぁと思う。
今見たらすごい演出だけど。
だけど、それがいい。
昔のドラマのフィルム、もっと残ってたらいいのになぁ。



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